2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年 ジャンル別ベスト (ミステリ、国内・海外)

本年度は最終合計281冊とかなり読みました。ただし、内容を見ればお 解かりの通り、50歳を越えてこの先あと何冊読めるのだろうか、と逆算 して考えた方針、今年は読みたい本しか読まない!をかなり徹底した結果 だと思います。正直、国内ミステリだけ読…

2011年 ジャンル別ベスト (SF、歴史、小説、NF)

◆SF、ホラー、ファンタジー 1、約束の方舟 瀬尾つかさ (早川文) ☆☆☆☆★ 2、アバタールチューナー 五代ゆう (早川文) ☆☆☆☆ 3、異星人の郷 マイクル・フリン (創元文) ☆☆☆☆ 4、11 eleven 津原泰水 (河出新) ☆☆☆☆ 5、完全なる首長竜の日 乾 緑…

2011年 ジャンル別ベスト (その他)

◆エッセイ、書評、評論、企画 1、さよなら小松左京 小松左京他 (徳間書) ☆☆☆☆★ 2、邪悪なものの鎮め方 内田 樹 (バジリ) ☆☆☆☆★ 3、ポーカー・フェース 沢木耕太郎 (新潮社) ☆☆☆☆ 4、追悼 小松左京 小松左京他 (河出新) ☆☆☆☆ 5、乱歩彷徨 紀田順…

2011年 12月に読んだ本

●6316 天獄と地国 (SF) 小林泰三 (早川文) ☆☆☆☆ 最近、僕の中では急激に信頼度が劣化してきている著者だけれど、本書は色々文句はあ るが、ひさびさに面白く読めた。お分かりのように、本書はあの「海を見る人」に収録 された同タイトルの短編を長編化…

2011年 11月に読んだ本

●6287 美姫血戦 松前パン屋事始異聞 (歴史小説)富樫倫太郎(実業日)☆☆☆☆ 「箱館売ります」ともう一冊で三部作となっているようだが、土方を始め前作と登場人 物やストーリーはかぶりながらも(同じパーティーのシーンなどがでてくる)今回も物 語は意表を…

2011年 10月に読んだ本

●6267 謙信の軍配者 (歴史小説) 富樫倫太郎 (光文社) ☆☆☆☆★ 軍配者三部作、ここに完結。アマゾン等々では本書の評価が低いのだが、どうやらそれ は謙信のキャラクターへの不満と軍配者冬之助が活躍しない点にありそうだ。しかしそ れはどちらも本質をは…

2011年 9月に読んだ本

●6240 本棚探偵の生還 (エッセイ) 喜国雅彦 (双葉書) ☆☆☆☆ ひさびさの本棚探偵、第三作。ネットでは、古書に対する情熱が劣化している、と叩かれ ているが、もともとこっちは古書に対する情熱は全く無いので(というか、本を所有する ことに興味が無い)…

2011年 8月に読んだ本

●6207 大江戸釣客伝 (時代小説) 夢枕 獏 (講談社) ☆☆☆☆ エッセイやあとがきにおいては、いつの間にか格闘技より釣りの話が多くなってしまっ た獏。ただ、小説としてははるか昔の「鮎師」しか記憶にない。その獏がついに江戸時代 を舞台にした釣客伝を上梓…

2011年 7月に読んだ本

●6181 新宿鮫Ⅹ 絆回廊 (ミステリ) 大沢在昌 (光文社) ☆☆☆☆ ひさびさの新宿鮫、しかも10冊目。箕浦さんによれば20年かかってここまで来た ようだ。正直、最近の僕は大沢の良い読者ではない。どうも、最近の作品には構築美 を感じられず、余程のことが…

2011年 6月に読んだ本

●6166 諸葛孔明 (歴史) 植村清二 (ちくま文) ☆☆☆★ 昭和39年に上梓され、60年に復刊、今また文庫化された古典、とのこと。作者の 植村は教師であったが、あの直木三十五の弟という変り種。(そうか、直木とは植村 の植だったんだ)僕は三国志音痴で、…

2011年 5月に読んだ本

●6150 弦と響 (小説) 小池昌代 (光文社) ☆☆☆☆★ 静かな大人の「のだめ」と言ったら、双方から怒られるか。たまたまBSHNKの週 間ブックレビューで著者の高校の同級生らしい石田衣良が推薦していて、興味を持っ て読み出したら大正解、傑作であった。…

2011年 4月に読んだ本

●6133 逆説の日本史17 江戸成熟編 (歴史) 井沢元彦 (小学館) ☆☆☆☆ 副題「アイヌ民族と幕府崩壊の謎」。正直言ってアイヌ史を逆説でこんなに大きく取 り上げるとは意外だった。僕の乏しい知識では正直楽しめたとは言えない。しかし、 エミシとエゾ(アイ…

2011年 3月に読んだ本

JALの機内で、今更「ヤマト」と「ノルウェイの森」の映画を観て、全く期待して いなかっただけに、結構両作とも感動してしまった自分に驚いている。やっぱり、監 督の原作へのリスペクトが良く解るところがいいんだよね。高島礼子が佐渡先生とは 恐れ入っ…

2011年 2月に読んだ本

●6088 よもつひらさか (ホラー) 今邑 彩 (集英社) ☆☆☆☆ 先月の続きで、少し永井と今邑を読み込もうと思う。(二人とも、今のところレベルが 高いが、作品数も思ったより多くて驚いている)本書もレベルはかなり高い。このレベ ルの作品に全然書評が出ず…

2011年 1月に読んだ本

●6062 ダイイング・アイ (ミステリ) 東野圭吾 ☆☆☆★ 珍しく、東野の単行本を図書館で見つけたのだが、もはや彼に対する興味はあまりない。 まあ、それがよかったのか、結構本書は面白く読んでしまった。かなり無茶な話なんだ けど、無茶は無茶なりに理屈が…