若竹七海おすすめ神5
①ぼくのミステリな日常
②さよならの手口
③スクランブル
④海神の晩餐
⑤依頼人は死んだ
+1)英国ミステリ道中ひざくりげ
スコット・トゥローおすすめ神5
①推定無罪
②無罪 (この2作はセットで読まなければならない。それまでは、僕は③がトゥローのベストだった)
③有罪答弁
④立証責任
⑤囮弁護士
- 作者: スコットトゥロー,Scott Turow,二宮磬
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
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フレデリック・フォーサイスおすすめ神5
①ジャッカルの日
②オデッサ・ファイル
③悪魔の選択
悪魔の選択〈上・下〉 (1979年) (海外ベストセラー・シリーズ)
- 作者: フレデリック・フォーサイス,篠原慎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1979/12
- メディア: 新書
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④イコン
- 作者: フレデリックフォーサイス,Frederick Forsyth,篠原慎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/09
- メディア: 文庫
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⑤ネゴシエイター
次、戦争の犬たち
ジャック・ヒギンズおすすめ神5
①鷲は舞い降りた
- 作者: ジャックヒギンズ,Jack Higgins,菊池光
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1997/04/01
- メディア: 文庫
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②脱出航路
③ヴァルハラ最終指令
④ウィンザー公掠奪
ウィンザー公掠奪 (1981年) (Hayakawa novels)
- 作者: ハリー・パタースン,井坂清
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1981/03
- メディア: ?
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⑤死にゆく者への祈り
次、地獄島の要塞
スティーヴン・ハンターおすすめ神5
①極大射程
②真夜中のデッドリミット
③ダーティ・ホワイトボーイズ
- 作者: スティーヴンハンター,Stephen Hunter,公手成幸
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1997/02/01
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④ブラックライト
- 作者: スティーヴンハンター,Stephen Hunter,公手成幸
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1998/05/01
- メディア: 文庫
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⑤狩りのとき
光瀬龍おすすめ神5+1
2017年 11月に読んだ本
●7704 覆面作家 (ミステリ) 大沢在昌 (講談社) ☆☆☆★
大沢在昌は、長編タイプなのだろう。短編集はあまり記憶にないし、最近の「鮫島の貌」も期待外れだった。で、本書は大沢らしき作家が主人公=一人称の短編集で、連作ではないが、同じトーンで貫かれている。まあ、現代の怪談とでもいうか。
正直、ミステリとしてはもう一歩なのだが、そのリーダビリティーというか読みやすさには感心した。あっという間に読んでしまった。最後の題名「不適切な排除」には笑ってしまったが。
●7705 ミステリー・クロック (ミステリ) 貴志祐介 (角川書) ☆☆☆
- 作者: 貴志祐介
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2017/10/20
- メディア: Kindle版
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「硝子のハンマー」は傑作パズラーだった。そして、プロットにも工夫があるがその面白さを支えていたのは、機械的な密室トリックであったところが、逆に新しかった。しかし、榎本&青砥のコンビでシリーズ化され(しかもTV化され)たのには驚いた。しかも、今度は密室トリックばかりの短編集で、「鍵のかかった部屋」は、わりと楽しんだと記憶する。
ただ、このコンビがお笑い系に行くとは最初は思わなかった。で、「狐火の家」では、ますますファース味が濃くなり、正直楽しめなかった。そして、三冊目の短編集である本書が上梓された。
で、残念ながら今回も楽しめなかった。けっこう分厚くて力が入ってると思うのだが、相変らずのファース味だけでなく、僕には致命的な欠点が感じられてしまうのだ。それは言うまでもなく、密室がとことん機械的トリックに終始していることだ。その結果、物語がものすごく細かくなり、謎の解明途中に、もういいやとなってしまうのだ。
よく考えれば「狐火」もそうだった。そろそろ著者には、このパターンを脱してほしい。何か作者だけが楽しんでいて、読者は置いてきぼり、という感じだ。
●7706 松田聖子と中森明菜 (評論) 中川右介 (朝日文) ☆☆☆☆
松田聖子と中森明菜 [増補版] 一九八〇年代の革命 (朝日文庫)
- 作者: 中川右介
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/12/05
- メディア: 文庫
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確かに、本書の副題の通り、この二人の存在は、1980年代の革命だった。冒頭で松本隆が「聖子をビートルズとすれば、明菜はストーンズだね」と書き、まさにその通りと思いながら、一方では僕はビートルズと明菜が好きだった。
まあ、明菜の絶頂はあまりにも短かった気がするが。「飾りじゃないのよ涙は」「ミアモーレ」「赤い鳥逃げた」「デザイア」の頃の明菜は神がかっていた。確かに。
●7707 SFの書き方 (評論) 大森望 (早川書房) ☆☆☆☆
実作の方は読んでないので、インチキだが、相変わらず大森の文章は読ませるし、豪華な作家陣の文章も凄い。特に山田正紀と新井素子は、さすがの貫禄、というか本当に変だ。で、若い小川や冲方が、わりときちんと厳しかったりする。
●7708 逆説の日本史23: 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎 (歴史)井沢元彦(小学館)☆☆☆
このところ、調子の良かった「逆説」だが、今回は残念ながら褒められない。いや、琉球処分や廃仏毀釈など、今まであまり脚光が当たっていなかった部分を詳しく書いたのは、評価できると思う。問題は前半である。
本書のなんと半分近くにわたって、朝日、韓国、批判が展開されるのだ。いや、書いている内容は、正しいと思う。ただ、本書は「逆説の日本史」であり、その半分を使って、現代の話を延々とするのは、あとがきで言い訳をしているがシリーズのファンとしては、とても納得がいくものではない。残念。
●7709 戦の国 (歴史小説) 冲方丁 (講談社) ☆☆☆☆
決戦シリーズから著者の作品を集めて、加筆修正した本。僕は決戦があまり好きでないので(2回挫折した)冲方ファンとしてはうれしい本。で、まあ「天智明察」や「光圀伝」には及ばないが、なかなか面白く読めた。
6人の武将のうち、織田信長、上杉謙信(デュ・ゲクランみたい)大谷吉継が、クールで良かったが、明智光秀は納得できないものが残った。まあ、でも十分堪能した。