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2013年 10月に読んだ本


 ●6825 ジャッジメント (ミステリ) 佐藤青南 (祥伝社) ☆☆☆☆

 

ジャッジメント

ジャッジメント

 

 

このミス大賞作家の新作。ある田舎の高校の野球部に、いきなり超高校級のエースが転校してきて甲子園を目指す、というのはありきたりのストーリーだが、それを現在の殺人事件とカットバックでつなげたところがミソ。

その元エースが容疑者となり、裁判が始まる。そして、彼を弁護するのは元チームメイト。正直言って、荒っぽいところも多く、文句もいろいろある。特に、被害者のモデルは、あまりにもあからさまで、そこまでやる必要があったのか、と思う。(よほどのアンチ巨人?)

ただ、法廷場面の逆転劇はあざやかだし、何より青春小説として、なかなか読ませるのだ。(ちょっと煙草の件は説得力がないが)かなり甘い採点だけれど、このところの低調さを考えると、楽しい読書ができたことに感謝。

 

 ●6826 クリュセの魚 (SF) 東 浩紀 (河出書) ☆☆☆☆

 

クリュセの魚 (NOVAコレクション)

クリュセの魚 (NOVAコレクション)

 

 

前作「クウォンタム・ファミリー」が剛速球本格SFだったのに驚いてしまったが、三島賞を受賞したのには、さらに驚いた。東は、本当にSFの前ではピュアになってしまう。

本書は大森編纂のNOVAに掲載された数作の短編を、再編集したものらしいが、どうやら加筆ではなく、分量が減っている気がする。そのせいか、一見軽い作品に感じるが、シンプルでありながらも、奥が深い作品だ。

冒頭こそ、典型的なボーイ・ミーツ・ガールSFとして描かれるが、中盤は怒涛の展開で、小松左京、A・Cクラーク的な巨視的なSFにスケールアップする。

そして、最終章はイーガン的な展開となり、更には作品の中に、いくつもの仕掛けがあって(残念ながらそれを全部読み解けないのだけれど)結局本書は、個の物語として幕を閉じる。ワイドスクリーンでありながら、リリカルな佳品。

 

 ●6827 GENE MAPPAR (SF) 藤井大洋 (早川文) ☆☆☆☆

 

Gene Mapper -full build- (ハヤカワ文庫JA)

Gene Mapper -full build- (ハヤカワ文庫JA)

 

 

Best of Kindle Books 2012、小説・文芸部門において、無名の著者が第一位を獲得する、という画期的な事件。その電子書籍を紙に書き直したのが本書で、かなり内容も変更されているようだ。(Full Build) 

一読、本書は確かに新しい。生物学版サイバーパンクとでも、いうべき作品で、冒頭から小ネタのアイディアが爆発し、個人的にはついていくのが大変だったが、作品の持つスピード感に引っ張られ、あっという間に読了した。

最終的にたどり着く、ある種の科学への信頼、オプティミズムには、若干の違和感を感じるが、まあそんなことはどうでもいいのかもしれない。黒川さんの(イーガン的な)存在が、本書に深遠さを与えたことは間違いない。

それが、単なる科学讃歌に本書を終わらせていない。バイオ版「太陽系最後の日」と言ったらはずしているか?キタムラと金田もいい味だしている。

しかし物語以上に、本書の成立過程こそが、出版業界に革命を起こすだろう。そして、そのジャンルがSFであったことは、必然だったのだろうか。

 

●6828 空白の殺意 (ミステリ) 中町 信 (創元文) ☆☆☆☆

 

空白の殺意 (創元推理文庫)

空白の殺意 (創元推理文庫)

 

 

中町信の旧作が、題名を変えて創元文庫に収録され、再評価されていることは知っていたのだが、なかなか手が出ないでいた。というのも、僕の中町に対するイメージは、トリックは凝っていても、文章があまりにもひどく、また着地が下手、というものだったから。(確実に読んだと記憶するのは、自動車教習所と奥只見温泉なのだが)

しかし、今回折原の情熱的な解説を読んで、そうか本人は意識していなくても、折原は中町をニーリィに重ねているのか、とうれしくなってしまい、また新本格への影響もひょっとしたら大きいかもしれない、と感じ、まず本書(元は「高校野球殺人事件」)を読みだした。

正直言って、田舎の高校野球にまつわるいざこざは、全く興味が持てないし、何か下品な感じもして、ストーリーには感心しなかったのだが、ラスト一発のトリック?にうなってしまった。

そうか、こんな罠が冒頭に仕掛けてあったのだ。著者は「皇帝のかぎ煙草入れ」にインスパイアされたと書いているが、こういう意味だったんだ。小説の出来からすると、甘い採点かも知れないが、ミステリマニアはぜひ読んでみることを薦める。

 

 ●6829 模倣の殺意 (ミステリ) 中町 信 (創元文) ☆☆☆

 

模倣の殺意 (創元推理文庫)

模倣の殺意 (創元推理文庫)

 

 

本書が文教堂の大プッシュでブレイクした作品。元は「新人賞殺人事件」。実は上記の解説で折原は本書のことばかり褒めているのだが、図書館で借りては読まずに返す、を繰り返しているうちに予約が三桁になっていて、やむなく古本で購入。

で、これはもう典型的なバリンジャー・トリックで、確かにニーリィの「殺人症候群」のような歴史的価値は認めるが、いまやこのパターンは古典に近い。ただ、その価値を認める前に、僕は本書のトリックは禁じ手だと感じる。

もし、これが枝葉のトリックのひとつなら許せるかもしれないが、これをメインに持ってくるのは個人的には許せない。なぜ、みんなこれを認めるのか、理解に苦しむ。こんな偶然ありえないでしょう。

(しかし、普通の人なら作中の時計やトラックのトリックをメインに書くだろうに、中町だとなんでこんな作品になってしまうのか、は興味深い)ただ、その結果ラストで意外な犯人が見事に決まっているところは評価してもいい、かな?

 

●6830 ともえ (歴史小説) 諸田玲子 (平凡社) ☆☆☆☆

 

ともえ

ともえ

 

 

ネットでの評価は、芭蕉と智、と義仲と巴御前の(時空を超えた)つながりが唐突すぎる、と非難されているが、個人的には芭蕉の墓が義仲の墓のすぐそばにある=芭蕉は義仲を敬愛していた、というだけで十分な気がする。智だって実在の人物だし。

まあ、伝奇仕立てにした部分はどうかと思うが、歴史小説ファンってうるさいんだねえ。所詮、歴史の真実などは解らないのだから、限られた情報にどれだけ作者の想像力をつぎ込み、豊饒な物語を紡ぎだすか、これしかないのではないだろうか。

もちろん、この芭蕉と智の老いらくの恋、いや愛がどこまで説得力を持って描けたか?は難しいところだが、僕は著者の描写は気持ちよく読めてしまうのだ。

(しかし、巴御前和田義盛の妻となった、という話は初耳で驚いたが、どうやらそれは伝説、ということらしい)というわけでちょっと甘い採点だが、今年はまだあまり良い歴史・時代小説を読んでいないのでご容赦。

 

●6831 私の嫌いな探偵 (ミステリ) 東川篤哉 (光文社) ☆☆☆★

 

私の嫌いな探偵

私の嫌いな探偵

 

 

待望?の烏賊川市シリーズ最新刊なんだけど、今回は短編集であって、内容もちょっと物足りない出来。次は長編を期待しています。(というか、「謎解きはディナーのあとで」のヒット以降は、短編集ばかりでは?)

 

 ●6832 三幕の殺意 (ミステリ) 中町 信 (創元社) ☆☆☆

 

三幕の殺意

三幕の殺意

 

 

著者の遺作であり、デビュー当時の中編を戸川氏の要望で長編化した作品。正直言って人物描写が古臭く、なかなか読みにくかった。ラスト3行のどんでん返し、とやらは全く驚かなかった。これは、当然のオチでしょう。

 

 ●6833 海と月の迷路 (ミステリ) 大沢在昌 (毎日新) ☆☆☆☆

 

海と月の迷路

海と月の迷路

 

 

著者名を伏せられたら、たぶん佐々木譲西村健の新作と躊躇わずに答えたろう作品。あの軍艦島を舞台にした力作ミステリ=警察小説。プロットや人物描写は申し分ない。ただ、犯人とそれを追ってきた人物が偶然軍艦島で出会う、というのはどうにもご都合主義。

それでも、その犯人が意外でなかなか説得力ある結末になったのはさすが。著者の新境地であることは間違いない。珍しく後味もいい。

 

 ●6834 冒険としての社会科学 (思想哲学) 橋爪大三郎 (毎日新) ☆☆☆☆

 

 

読む本がなくなり、手に取った本書は、僕の知の形成に大きな影響を与えた、毎日新聞社の知の冒険シリーズ(ちょうど90年前後、僕が30歳の時に刊行された)の一冊だが、なぜか、竹田、西研、池田、笠井、等々に比べて内容が思い出せなかった。(逆に今は中国&宗教で一番橋爪にお世話になっているのだが)

しかし、本書を読んで、自らの不明を恥じた。そうか、本書は真ん中にマルクス論がはさまっているけど、その前後は憲法論だったんだ。そして、その内容は何と小室直樹の「痛快!憲法学」と全く同じなのだ。

これは橋爪は小室の弟子だから当然なのだが、橋爪の文章が小室ほど癖がないせいか、いやもちろん当時の僕の知のレベルの低さのせいで、そのことにきちんと気づけなかったのだ。なさけない。しかし、やはり成長しないと意味がわからない本というのは、当然あるのだ。

 

●6835 鏡の花  (ミステリ)  道尾秀介  (集英社) ☆☆☆★ 

 

鏡の花

鏡の花

 

 

冒頭の「やさしい風の道」を読んで、おいおいこりゃ「向日葵」か?と思ったのだが、続けて何作か読んで、作者の狙いが解った。それぞれの短編に、四つの家族が何度も登場するのだが、作品ごとに主役が変わるのは当然として、ポイントは亡くなった人=大事な家族も入れ替わるのだ。

パラレルワールドが繰り返されるのだ。そして、ラストは誰も死なない話。というわけで、形式は見事に決まっているが、それだけではミステリとして評価はしずらい。あまりにも技巧的であり、厳しく言うと技巧自体が目的となってしまったような気がする。

 

 ●6836 逆説の日本史20 西郷隆盛と薩英戦争の謎(歴史)井沢元彦小学館)☆☆☆☆ 

 

 

前作から続いている、幕末の歴史を一年一年、薄皮をはがすように丁寧に見ていく、という方針は素晴らしく、今回も前回ほどの驚きはなかったが面白く読めた。このやり方だと、結構自分なりにあると思っていた知識の浅はかさに気づかされ、それが良い意味でのカタルシスに繋がっていくのだ。

禁門の変以前の薩摩と長州の関係は考えたこともなかったし、晋作の転向は何となく感じていたが、ここまで計画的とは驚いた。また、西郷と久光の第二幕も興味深く、禁門の変において西郷が長州をどう見ていたかも説得力があり、面白かった。ああ、早く続きが読みたい。

 

●6837 はじめての構造主義 (思想哲学) 橋爪大三郎 (講現新) ☆☆☆☆
 
はじめての構造主義 (講談社現代新書)

はじめての構造主義 (講談社現代新書)

 

 

四半世紀ぶりの再読。実は僕は橋爪に関しては、こっちの方が印象深い。本書によって何となく「構造主義」の輪郭がつかめた気がする。

しかし、さすがに細部は忘れていて、本書がこんなにレヴィ=ストロースに焦点を絞っていたとは覚えていなかった。たぶん、本書のレヴィ=ストロースと、丸山圭三郎によるソシュール解説が、当時の僕の「構造主義」理解のバックボーンだったのだろう。

(そして、それは竹田や西の影響で、フッサール現象学ニーチェハイデガーとつながるのだが、橋爪は現象学にかなり懐疑的)

しかし、相変らず「親族の基本構造」は、僕には複雑で嫌になるのだが、今回再読して、何となくインセスト・タブーの本質がわかったような気がする。あ、最後にこのころの橋爪は今以上に論理が明確、剃刀の切れ味で、ほれぼれしてしまう。

 

 ●6838 キフシャム国の冒険 (戯曲) 鴻上尚史 (白水社) ☆☆☆★

 

キフシャム国の冒険

キフシャム国の冒険

 

 

キフシャムとはフクシマのアナグラムである。その他にも、トコフ=トウホク、ハシモリ=ヒロシマ、カシハブ=ヒバクシャ、ミスタン=ツナミ、等々。というわけで、テーマは敢えて言う必要はないだろう。しかし、この作品の魅力を文章のみで理解するのは、ちょっと無理な気がする。

 

 ●6839 シャーロック・ホームズたちの冒険 (ミステリ) 田中啓文 (創元社)☆☆☆

 

シャーロック・ホームズたちの冒険

シャーロック・ホームズたちの冒険

 

 

ホームズ、忠臣蔵ヒトラー小泉八雲、等々のパステーシュミステリ。正直言って、努力は解るが、エンタメとしてあまり楽しめない。著者には珍しく、考証が綿密すぎて、読みづらいんだよね。

で、その割にはミステリとしてイマイチなのが辛い。時々出てくるとんでもないダジャレが著者らしいが。

 

 ●6840 快楽としてのミステリー (エッセイ) 丸谷才一 (ちく文) ☆☆☆☆

 

快楽としてのミステリー (ちくま文庫)

快楽としてのミステリー (ちくま文庫)

 

 

いまさらなのだが、図書館で見つけて読みだした。冒頭の瀬戸川、向井との鼎談「ハヤカワ・ポケット・ミステリは遊びの文化」が抜群に面白い。やはり著者や福永といった文学者が、日本ミステリ受容に与えた影響は大きい。

しかし、福永はミステリは加田名義で書き、文学とミステリを区別したのだが、同じくエンターテインメントと文学を区別した(と言われる)グレアム・グリーンの分析から、著者がグリーンは実はそんな区別をしていなかった、という結論を見出すのは痛快だ。(年代の関係で「ヒューマン・ファクター」が対象になっていないのが残念だが)

 

●6841 グラデーション (小説) 永井するみ (光文文) ☆☆☆☆

 

グラデーション (光文社文庫)

グラデーション (光文社文庫)

 

 

一昨年の永井祭りで、もはや永井の作品を読むことはないだろう、と思っていたのだが、図書館で偶然本書を見つけ、これこそ永井に書いてほしかった小説のような気がして、読みだしたらやめられなくなって、一気に読了。まさに期待通りの作品だった。

本書は真紀という少女の14歳から23歳までが、それぞれ一年一章となった8つの連作(青春?恋愛?)小説だ。そして、本書はミステリではなく、何より永井流の意地の悪さがほとんどない、気持ちのいい作品なのだ。

ストーリー自体は、どおっていうほどのものではない。しかし、こういう物語も永井の筆にかかれば、見事な等身大の成長小説となる。お約束の結末も、何だか愛おしい。ちょっと地味かもしれないが、是非映像化してほしい。

 

●6842 「ディープな高齢社会」ミッポンで稼ぐ(ビジネス)根本重之(日経新)☆☆☆☆

 

「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ―消費と流通の先を読む

「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ―消費と流通の先を読む

 

 

失礼を顧みず書けば、根本さん初メジャーデビューというところか。内容はそれこそ量販研究会で学んだことがほとんどなのだが、こうやってまとめて読むと理解が深まる上に、これが全国の書店に並ぶところをイメージすると、感慨深いものがある。

そして、何より感銘を受けたのは、その文体=スタイルのリズム感である。正直「新取引制度の構築」は、テーマがテーマだけに、重たい語り口であった。しかし、今回は平易かつ論理的でありながら、まるで講義・講演を聞いているような名調子で、一気に読み終えてしまった。

この業界の少しでも多くの人が手に取るよう宣伝しよう。そして、できれば毎年の勉強会がこうやって書籍化されることを望みたい。(同時に読んでる「P&G式勝つために戦う戦略」は全く面白くない。僕にはマーケッティングの本は響かないのだ)

 

 ●6843 生存者ゼロ (ミステリ) 安生 正 (宝島社) ☆☆☆★
 
生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)

生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)

 

 

話題の「このミス」大賞受賞作。B級テースト満杯のパニック小説として、ネットでも毀誉褒貶喧しいが、僕は読みながら三冊のパニック小説を思い起こしていた。「ジェノサイド」「滅びの笛」「アンドロメダ病原体」の三冊だ。

冒頭、本書はパンデミックものとしてスタートする。その熱帯地方の描写もあって、まずは「ジェノサイド」を想起。しかし、本書はあるタイミングでその姿をがらりと変える。

そのことが、最初はあっけなく感じたり、おいおいと突っ込みどころ満載とも言えるのだが、結局「滅びの笛」的な圧倒的な迫力をもたらす。(まあ、いくらなんでも首相がひどすぎるが)

で、ラスト、枚数的にこれしかなかったのだろうが、「アンドロメダ」と同じく、それでおしまい?というやや消化不良な結末となる。

ネットで喧伝されるほど文章がひどいとは思わなかったし、確かにマッドサイエンス・キャラがうまく描けてないが、あっという間に読めたことは評価する。

しかし、本書の内容をこの枚数で描ききることは、そもそも無理がある。その結果、ラストもちょっとわかりにくくなってしまった。次作に期待したい。

 

 ●6844 パラークシの記憶 (SF) マイケル・コーニイ (河出文) ☆☆☆☆

 

パラークシの記憶 (河出文庫)

パラークシの記憶 (河出文庫)

 

 

あの「ハロー・サマー・グッドバイ」の再刊は08年、何ともう5年もたってしまったんだ。その解説で触れられていた続編(英国では出版不況のため上梓されず、ネットでの公開のみ)が、ついにお目見え。

前作からはるかに時は流れ、ブラウンアイズとドローヴは伝説の救世主となっている世界が舞台。しかし、本書もまたボーイ・ミーツ・ガールSFの王道を進む。

また、本書はSFミステリの色合いも濃い。(コーニイ自身、ミステリの短編も発表していたらしい)また、前作にはなかった「夢見」という能力が、本書の大きなテーマとなっている。

本書の目玉のひとつは、ややあいまいに描かれていた前作のラストを、明確に謎解きしてくれることだ。ここは前作のファンにはたまらない。(逆に言うと前作を読んでいないと本書は十分に楽しめない)

そして、もうひとつはロリンの謎の解明であり、これにはちょっと、いや大いに驚いてしまった。前作は天文物理的な大トリックだったが、本書は生物学的な大トリックだ。そうか、こんな手で来たか。

というわけで、ちょっと個人的な思い入れもあるのだが、今年のベスト海外SFと評価したい。